### ポルトガル：バカリャウの魅力を探る旅
ポルトガルといえば、美しい風景や歴史的な建造物、そして何と言っても美味しい料理が魅力です。その中でも特に注目したいのが「バカリャウ」です。バカリャウとは、干しタラのことを指し、ポルトガル料理の重要な食材です。今回は、バカリャウにまつわる楽しい雑学や歴史、さらにはその意外な使われ方やレシピについて深掘りしてみましょう。
#### バカリャウに関する興味深い雑学
1. **「魚の王様」と称される理由**
ポルトガルでは、バカリャウは「魚の王様」として知られています。これは、ポルトガル人の食生活に欠かせない存在であり、様々な料理に使われるためです。なんと、ポルトガルにはバカリャウを使った料理が365種類もあると言われています。毎日違う料理が楽しめるなんて、驚きですね！
2. **保存食としての歴史**
バカリャウは、古くから保存食として利用されてきました。主に北大西洋で捕獲されたタラを塩漬けし、干すことで長期間保存可能にしました。これにより、航海士たちは長い航海の間でも栄養を確保できたのです。バカリャウの保存技術は、ポルトガルの海洋探検時代にも大いに役立ちました。
3. **バカリャウの文化的象徴**
ポルトガルでは、バカリャウは単なる食材ではなく、文化的な象徴としても重要です。特にクリスマスや復活祭のような特別な日には、家族が集まってバカリャウを囲むことが伝統となっています。地域ごとに異なるレシピが存在し、家族の秘伝の味が受け継がれているのです。
#### バカリャウの歴史と意外な使われ方
バカリャウの起源は、古代ローマ時代に遡ります。当時、タラは塩漬けにされて保存され、食べられていました。しかし、ポルトガルが本格的にバカリャウの商業的な栽培を始めたのは、15世紀の大航海時代。新世界を探検する中で、豊富なタラの漁場を見つけ、ヨーロッパに持ち帰りました。
意外な使われ方としては、バカリャウを使った「バカリャウ・ア・ブラザ」と呼ばれる料理があります。これは、細かくほぐしたバカリャウをポテトと混ぜ、卵でとじた一品です。また、バカリャウを使ったペーストも人気で、パンに塗って楽しむこともあります。地域や家庭によってそれぞれのアレンジが存在し、バカリャウはその柔軟性から多様な料理に活用されています。
#### バカリャウを使った美味しいレシピ
ここで、家庭でも簡単に作れる「バカリャウのコロッケ」のレシピを紹介します。
**材料**:
– バカリャウ（塩漬けタラ） 200g
– ジャガイモ 300g
– 玉ねぎ 1個
– パセリ（みじん切り） 大さじ2
– 卵 1個
– パン粉 適量
– 塩・胡椒 適量
– 油（揚げ用）
**作り方**:
1. バカリャウを水に浸して塩抜きし、ほぐしておきます。
2. ジャガイモを茹でてつぶし、冷まします。
3. フライパンに油を熱し、みじん切りにした玉ねぎを炒める。透明になったら、ほぐしたバカリャウを加える。
4. つぶしたジャガイモ、パセリ、卵、塩、胡椒を混ぜ合わせ、よくこねる。
5. 小さなボール状に成形し、パン粉をまぶします。
6. 180℃の油で揚げ、きつね色に焼き色がついたら完成です。
このバカリャウのコロッケは、外はサクサク、中はふんわりとした食感が楽しめる一品。ビールやワインのおつまみにもぴったりです。
### 終わりに
ポルトガルのバカリャウは、美味しさだけでなく、その歴史や文化的な背景が豊かです。食卓を彩るだけでなく、家族や友人との絆を深める存在でもあります。次回、ポルトガル料理を楽しむ際には、ぜひバカリャウを取り入れてみてはいかがでしょうか？その魅力に驚かされること間違いなしです！
